こんにちは、大阪でStudy Hacksという塾を経営している迫先生です。
音楽を聴きながら勉強する、いわゆる「ながら勉強」。
音楽を聴いている方が集中できるという理由からながら勉強をしている学生も多いかと思います。
しかし、「これって本当にいいのかな?」と思ったことはありませんか?
音楽を聴くことで本当のところは勉強効率が落ちているんじゃないか、と不安になったことはないでしょうか。
私も音楽を聴きながら勉強することはありますが、確かに集中できているように感じます。
ただ、実際のところ本当に勉強にいい影響を与えているのか、今回はその疑問に答えていきたいと思います。
- 果たして「ながら勉強」は効果があるのか?
- 無音だと効率が下がるという研究結果も
- 歌詞がある曲は避けたほうが良い
- セロトニンやドーパミンが分泌される
- まとめ:音楽を聞きたい場合は我慢しない!聞く音楽をきちんと選ぼう
果たして「ながら勉強」は効果があるのか?
今回は「ながら勉強」の効果について次の3つのポイントに焦点を絞って解説していきます。
- 無音に比べて勉強効率が上がるのか
- 歌詞はあったほうが集中できるのか
- 科学的には音楽はどのような効果をもたらすのか
1つずつ見ていきましょう。
無音だと効率が下がるという研究結果も
ある研究によると音楽を聴きながら勉強する無音の場合に比べて勉強効率が20%アップするそうです。
20%はかなり大きな数字ですよね。
実際に僕自身の音楽を聴いているときの方が集中できている感がありますし、音楽の効果は実感しています。
無音だと逆に気が散っちゃうんですよね。
ただ、音楽があると逆に集中できない人がいることも事実で、実際カフェなど雑音がある程度ある場所だと全く集中できないとか、BGMがあると気が散ってしまう人もいます。
なので、これは人それぞれというのが正直なところかもしれませんね。
音楽を聴いて集中できている人はそれが事実ですし、逆に集中できない人もそれが事実です。
もし音楽を聴いて集中できると感じるなら「ながら勉強」は効果的と言えそうですね。
歌詞がある曲は避けたほうが良い
ただ、「ながら勉強」で集中できていると感じていてもミスする確率が上がってしまう可能性もあります。
というのも、歌詞がある音楽を聴きながら勉強するとミスする確率が歌詞の無い音楽や無音の場合に比べて上がってしまうという研究結果が出ているんです。
歌詞があると問題を解いているときに歌詞の方に意識が行ってしまうことが原因なのだそうです。
また、歌詞があるとその音楽が頭の中で歌詞が反芻してしまって結果的に気が散ってしまうということもあります。
なので音楽を聴くときは歌詞の無いものが好ましいということですね。
クラシックやジャズは歌詞がないので比較的集中しやすくおすすめです。
セロトニンやドーパミンが分泌される
科学的には音楽を聴いて集中力がアップする理由としてセロトニンとドーパミンが分泌されるからなのだそうです。
セロトニンとは人に安心感を与え、気持ちをリラックスさせてくれる脳内物質。
神経の高ぶりが抑えられリラックスすることでスムーズに勉強に入り込めるようになるのでしょう。
一方ドーパミンも脳内物質ですが、こちらは思考や創造性を担う脳の前頭前野という部分が効率的に働くために必要な物質です。
このドーパミンがたくさん分泌されてしまうと落ち着きが無くなってしまいますが、適量であれば脳がさえて上手く勉強に入り込めるようになるのだそうです。
この音楽を聴いている際は2つの脳内物質の分泌が確認されているため、集中力がアップするということですね。
このような科学的背景から「ながら勉強」は集中力アップに確かに効果があると言えそうです。
まとめ:音楽を聞きたい場合は我慢しない!聞く音楽をきちんと選ぼう
- 「ながら勉強だと集中できない」
- 「効率が落ちる」
と偏見をもつより前に、まずは歌詞のないジャズやクラシックなどの歌詞の無い音楽を聞きながら勉強してみましょう。
ながら勉強の方が集中できるという研究結果もあるように、一概にながら勉強が悪いとはいえません。
今ではYoutubeやitunesなど、スマホでも簡単に音楽が聴ける時代です。
お気に入りの音楽をみつけて、より集中できる学習環境を整えていきましょう!