こんにちは、大阪でStudy Hacksという学習塾を経営しています、迫先生です!
今日は、「圧倒的に効率的な高校物理の勉強法」についてお話ししたいと思います。
物理といえば、以下のような印象を持っている人も多いのではないでしょうか?
- 数式ばっかりで難しそう
- なんかイメージしずらい
- 基礎はわかるけど応用が効かない
確かに物理は難しいとよく言われます。
実際に物理を苦手としている学生は多くいて、テストでいつも足を引っ張ってしまう科目になることがよくあります。
ただ、逆にいえば「他の人も尻込みをしている科目だから、ちょっとコツをつかめば差をつけやすい」という科目でもあるんですよ。
他の人が苦手としている中で差を付けられるというのはかなりアドバンテージになるよね!
では、さっそく高校物理の勉強法をステップ形式で説明していきます!
圧倒的効率的な物理の勉強法5ステップ
僕が実際に生徒さんを見てきた中で、最も効率的だった物理の勉強法は下記の5ステップなんですね。
- 用語の定義・意味をおさえる
- 数式を日本語に訳して意味を理解する
- 公式の導出作業を自分でやってみる
- 問題集を解いてみる
- 解答を見て人に説明してみる
普通、学校の勉強というと「いきなり問題集を解き始める」という人も多いんですよ。
しかし、物理においてそれは悪手です。
前提となる用語の定義、数式の意味をわかっていないと、『自分が何を理解していないかすらわからない』という状況に陥ってしまうんですね。
物理の沼にハマることだけは絶対に避けたい。
ということで、各ステップで具体的にどんなことをしていけばいいのかを詳しくみていきましょう。
物理の勉強方法ステップ1. 用語の定義や意味をおさえる
まずは用語の定義をしっかりと理解することが重要です。
よく、用語の意味を理解しないまま公式をいじくって問題を解こうとする学生がいるんですけど、あれはかなり良くないです。
教科書に載っているような簡単な問題は解けても、少し応用の問題になった途端に分からなくなっちゃいます。
例えば物理の初めに出てくる「運動量」という言葉もその意味を理解しているのと理解していないのではその後の成績の伸び方が全然違ってくるんですね。
何かを学ぶときは初めが肝心。
まずは焦らずにじっくり用語の意味を理解することを意識しましょう!
物理の勉強方法ステップ2. 数式を日本語に訳してみる
さて、定義が理解できたら次はやっと公式に入ります。
ここで絶対にやってはいけないのが公式を丸暗記すること。
物理が難しい科目とされる原因として、「公式を暗記してもそれをどうやって使っていいか分からない」というのがあるんですね。
例えば運動量と力積の関係の公式って公式だけ見るとよくわからないんですけど、グラフやベクトルの図とセットで理解してしまえばそこまで難しくないんですよ。
今回は勉強法の話なので、具体的に運動量と力積の関係がどうやって導出されるかという話は省きますが、これは教科書に載っていることなので読み込んでみてください。
細かく公式の意味を理解するにはステップ1の定義の理解が不可欠です。
運動量や力積がどういう物理量なのか理解して初めて運動量と力積の関係もよく理解できるようになるんですね。
物理の勉強方法ステップ3. 公式の導出をやってみる
公式の理解ができたら次は自分でその公式を導出してみましょう。
一見難しそうに感じるかもしれませんが、しっかりと公式の意味が理解できていれば導出もできるはずなんですね。
教科書に載っているような導出は途中の式変形が省力されていることもありますが、それも含めてすべて自分で書いてみます。
そうすることで公式の理解が進んで頭の中がスッキリしてくるはずです。
ここまでくれば「とりあえず公式だけ覚えたけどどうやって使うか分からない」といったことは無くなります。
導出の方法が分からない時は学校や塾の先生に聞いてみよう!
物理の勉強方法ステップ4. 問題集を解いてみる
ここまでくればかなり理解は進んでいると思います。
本当に自分が理解できているか問題集を通してチェックしてみましょう。
よく理解が不十分なままいきなり問題集を解き始める学生がいるんですが、それをやってしまうとスムーズに問題を解くことはできないし、仮に解けたとしてもどうして解けたのか分からなかったり、結局モヤモヤしたまま「答えは合ってた」みたいなことになってしまいます。
これでは本当に力が付いているとは言えないですし、結局応用問題になった途端に解けなくなってしまいます。
丁寧に理解しながら問題を進めていくことで「あれってこういうことだったんだ!」という新しい発見もあるんですね。
先に定義や公式の意味をしっかり理解しておけばおくほど問題集を解くスピードは各段に上がっていきます。
そして最終的に覚えるつもりはなかったけど気が付いたら公式が身についていたという理想の状態まで持っていくことができるんです。
物理の勉強方法ステップ5. 解答をみて人に説明してみる
これが最後のステップです。
問題が解けたら、その解答を見ながら友達に説明してみましょう。
これは先生がよく言っていることなんですが、「他の人に説明できるようになって初めて本当の理解になる」ということなんですね。
今まで自分が学んできたことを友達に説明してアウトプットすることでより頭の中が整理されてスッキリしてきます。
ここまで出来ればもうかなり理解度は高いはずなので、自信を持っていいと思います!
5つのステップを踏んで勉強するこの方法は確かに時間がかかります。でも、初めにこれだけ丁寧に学んでおけば後になって確実に楽になるし、ちょっとくらい内容を忘れてしまってもすぐに思い出せるまでに理解度は高まるはず。今後の自分のためになる勉強法です。
まとめ: 一回あたりの理解が深くなる勉強法
物理と聞くと公式を丸暗記したり、問題のパターンに合わせて解き方を覚えたりといった勉強になってしまいがち。
でも、それではいつまでたっても理解度は深まらないし成績も思うように上がっていきません。
今回紹介した勉強法は最初こそ定義や公式の意味を理解するのにある程度時間がかかりますが、一度理解してしまえばあとはすんなりと問題を解いていけるはず。
物理に苦手意識を持たないように今回の勉強法を実践して「理解する」ということを意識して勉強していきましょう!